フランス語の母音の種類は?発音記号とコツも解説!

フランス語の母音の種類は?発音記号付きで解説!

この記事では、フランス語初心者の方向けにフランス語の「母音」について解説していきます!

言語を話すにあたって、まず覚えておきたいのが母音です。

母音をマスターすることで、フランス語の単語を見たときにサラっと発音できるようになってきますよ^^

それでは早速、フランス語の母音をおさえていきましょう!

フランス語の母音の基本

フランス語の母音は、アルファベでいうと6文字で構成されます。

以下の6つのアルファベが基本になります。

「a」「e」「i」「o」「u」「y」

残りの20文字はすべて子音として使われます。

この基本の6文字を単体で使ったり、他のアルファベと組み合わせたりして、母音の音を出していきます。

 

母音 発音 単語例
a [a] ア
(舌を下の歯ぐきにつけて口を開く感じで)
animal(動物)
e [ɛ] エ
(舌を下の歯ぐきにつけて口をしっかり開ける感じで)

[ə] ウ
(舌を下の歯ぐきにつけて口をたてに開ける感じで)

sel(塩)

menu(メニュー)

i [i] イ
(舌を下の歯ぐきにつけて日本語のイよりも口を横に開く感じで)
livre(本)
o [o] オ
(舌を引っこめて口をたてに開ける感じで)
vélo(自転車)
u [y] ユ
(舌を下の歯ぐきにつけて口をたてに開ける感じで)
tu(君は)
y [i] イ
(舌を下の歯ぐきにつけて日本語のイよりも口を横に開く感じで)
lycée(高校)

なお、「e」はあとにつづく子音が1つのときや、単語の最後についている場合は読まずに無音となります。

フランス語の複母音

フランス語では母音が2つ以上連続してできる音があり、これを「複母音」といいます。

アルファベが2つ重なって、違う音ができあがります。

単語を読むときの大事なポイントになるので、ぜひ覚えておきましょう!

 

母音 発音 単語例
ai

ei

[ɛ] [e] エ
(舌を下の歯ぐきにつけて、口をしっかり開ける感じで)
lait(牛乳)
au

eau

[ɔ] [o] オ
(舌を引っこめて、口をたてに開ける感じで)
eau(水)
ou [u] ウ
(唇を細くとがらせるような感じで)
vous(あなたは)
oi [wa] ワ
(オを軽く言ってから、口をしっかり開けてワを言う感じで)
poire(梨)
eu

oeu

[ø] ウ
(語末や読まない子音の前で、口を細くすぼめる感じで)

[œ] ウァ
(読む子音の前で、上の「ウ」から口をたてに開ける感じで)

peu(少し)

bœuf(牛肉)

フランス語の鼻母音

「鼻母音」(びぼいん)は、フランス語に特徴的な発音になります。

その名のとおり、鼻の奥のほうへ音を響かせるイメージで、鼻にかかるような発音をします。

基本の母音に、「m」や「n」を付け足して作られます。

アルファベが2つ連続するので複母音のような感じにも見えますが、その中でも鼻にかかる音の場合は鼻母音として区別します。

以下のアルファベの並びが来たら鼻にかかるように発音するんだなってくらいで、まずはなんとなくでもいいので覚えておいてください。

 

母音 発音 単語例
an

am

en

em

[ɑ̃] アン
(「ア」の口をたてに開いて「オン」に近い感じで)
France(フランス)
in

im

ain

ein

[ɛ̃] アン
(口を横に引きながら「ア」を言う感じで)
demain(明日)
un

um

[œ̃] アン
(上の[ɛ̃]と同じく、口を横に引きながら「ア」を言う感じで)
lundi(月曜日)
on

om

[ɔ̃] オン
(口をせまくして「オ」を言う感じで)
nom(名字)
ien [jɛ̃] イヤン
(口を横に引きながら「イ」を言う感じで)
bien(良い)

発音のコツ

フランス語の母音は、全体的に口を丸めてしゃべるイメージで発音してみてください。

日本語でははっきり「ア」と言うところを、フランス語は少しこもるような感じで「ア」を言う感じです。

また、それぞれの音を出すときに舌の位置を意識すると、よりフランス語の独特の発音に近づけるはずです。

最初はあまり考えてもしかたがないので、音を何度も聞いて、なんとなくでもいいのでマネするようにしてみてくださいね^^

まとめ

今回はフランス語の母音について解説させていただきました。

母音がわかれば、知らない単語をパッと見たときでも、だいたいの読み方が想像つくようになってくるはずです。

英語とも似ている部分はありますが、フランス語特有の母音もいくつかあります。

何度も練習して、身体で慣れていってくださいね!