un、une、le、la、du、de laなどフランス語の冠詞を解説！省略も含めた一覧も
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この記事では、フランス語の冠詞について解説していきます。
英語でいえば「the」や「a」に当たる単語のことですね。
主に名詞の前について、特定のものなのか不特定のものなのかなどを表すときに使います。
ものの名前を言うときなど、何かと必要になってくる単語なので、まずはざっくりと使い分けられるようにしていきましょう！
フランス語の冠詞の種類
フランス語には以下の3種類の冠詞があります。
- 不定冠詞
- 定冠詞
- 部分冠詞
英語では不定冠詞「a」と定冠詞「the」の2種類しかありませんが、フランス語はさらにもう1種類増えるわけですね。
ちょっとややこしくなりますが、慣れれば大丈夫です！
それでは、それぞれ詳しく見ていってみましょう。
フランス語の不定冠詞
不定冠詞は、なにか不特定のものを指すときに使う言葉です。
会話をしていて最初に出てきた単語や、とくに限定をしないで言うときに使います。
たとえば、「牛」という単語が出てきたとき、不定冠詞がついていたら一般的に「牛」という動物そのものを表します。
逆に、あとで説明する定冠詞がついている場合は、一匹の特定の牛について語ることになりますね。
英語では「a」や「an」に当たるものです。
フランス語の不定冠詞は以下の3つです。
- 「un」（アン）
- 「une」（ユヌ）
- 「des」（デ）
これらすべてが、英語でいうところの「a / an」を表します。
フランス語ではちょっと使い分けが増えてしまいますね。
これらの使い分けは、不定冠詞のつく単語が男性か女性か、単数か複数かで見ていきます。
▼名詞の男性・女性についてはこちら
「un」は、男性形名詞の単数の前につきます。
- un homme（男性 / a man）
- un chien（犬 / a dog）
- un vélo（自転車 / a bicycle）
「une」は、女性形名詞の単数の前につきます。
- une femme（女性 / a woman）
- une chaise（イス / a chair）
- une école（学校 / a school）
「des」は、男女関係なく複数形の前につきます。
複数形なら性別を考えなくてもいいので、「des」はけっこうラクに考えられるかと思います。
- des hommes（男 / men）
- des femmes（女 / women）
- des vélos（自転車 / bicycles）
フランス語の定冠詞
定冠詞は、なにか特定のものを指すときに使う言葉です。
会話をしていて、もう話題にのぼっているものや、世の中に一つしかない限定的なものにつきます。
日本語で表すなら、「その〇〇」と言っているような感覚ですね。
英語ではおなじみの「the」に当たるものです。
フランス語の定冠詞は以下の4つです。
- 「le」（ル）
- 「la」（ラ）
- 「les」（レ）
- 「l’」（省略形）
これらすべてが、英語でいうところの「the」を表します。
やはりフランス語では使い分けが増えてしまうわけですが、そこまで難しく考える必要はありません。
不定冠詞と同じく、男性か女性か、単数か複数かで分けて使いましょう。
「le」は、男性形名詞の単数の前につきます。
- le soleil（太陽 / the sun）
- le chocolat（チョコレート / the chocolate）
- le train（電車 / the train）
「la」は、女性形名詞の単数の前につきます。
- la lune（月 / the moon）
- la table（テーブル / the table）
- la voiture（車 / the car）
「les」は、男女関係なく複数形の前につきます。
複数形なら性別を考えなくてもいいので、「les」はけっこうラクに考えられるかと思います。
- les trains（電車 / the trains）
- les tables（テーブル / the tables）
- les voitures（車 / the cars）
最後に「l’」ですが、これは次につながる単語の先頭が母音か、無音の「h」であるときに使います。
- l’arbre（木 / the tree）
- l’homme（男 / the man）
- l’ordinateur（コンピュータ / the computer）
フランス語の部分冠詞
フランス語特有の冠詞として、部分冠詞というものがあります。
部分冠詞は、数えられない名詞（不可算名詞）の前につく言葉です。
数量がわからないものの前について、「いくつかの～」という意味を表します。
英語でいうところの「some」のような言葉ですね。
部分冠詞は以下の3つです。
「du」（デュ）
「de la」（ドゥラ）
「de l’」（省略形）
数えられない名詞の前につくため、複数形はありません。
男性と女性だけで分けていきます（省略形はすべてに当てはまります）。
「du」は、男性形名詞の前につきます。
- du vin（ワイン / some wine）
「de la」は、女性形名詞の前につきます。
- de la confiture（ジャム / some jam）
「de l’」は、次につながる単語の先頭が母音か、無音の「h」であるときに使います。
- de l’eau（水 / some water）
フランス語の冠詞一覧
上記で見た冠詞を一覧表にまとめました。
忘れてしまったときは、ここに戻ってきて思い出してください！
【不定冠詞】
| 単数 | 複数 | |
| 男性形 | un | des |
| 女性形 | une |
【定冠詞】
| 単数 | 複数 | |
| 男性形（省略形） | le (l’) | les |
| 女性形（省略形） | la (l’) |
【部分冠詞】
| 単数 | |
| 男性形（省略形） | du (de l’) |
| 女性形（省略形） | de la (de l’) |
まとめ
今回はフランス語の冠詞について見てきました。
名詞の前には忘れずに、適切な冠詞をつけるようにしていきましょう！
実際に単語とともに声に出していくと、より覚えやすくなるはずです。
ぜひ声に出しながら慣れていってくださいね！