フランス語の発音の決まりを覚える!リエゾン、アンシェヌマンってなに?
この記事では、フランス語の発音について、知っておくべき読み方の決まりを解説します。
フランス語にはまだ慣れていなくて、発音のルールがいまいちわからない……というあなたは、この記事でサクっとフランス語発音の決まりを覚えてしまいましょう!
なお、母音と子音の発音に関しては、それぞれ以下の記事で紹介しています。
この記事では、全体的なフランス語の発音ルールについて見ていきますね。
フランス語発音の決まり1:リエゾン
リエゾン(liaison:連音)は、フランス語の中で非常に特徴的な発音のルールです。
前の単語と次の単語をつなげて読むのですが、単純につなげるというだけでなく、少し細かな決まりがあります。
それは、
- 「発音しない子音で終わる単語」のあとに「母音で始まる単語」が来た場合、音がつながる
というものです。
子音の記事でも見たように、フランス語では、単語の最後が子音で終わっている場合は基本的に発音しません。
ですが、次に母音で始まる単語が来た場合は、音がつながります。
どうつながるかというと、発音しない語末の子音の音と、そのあとにくる母音をつなげて読みます。
つまり、発音しないはずの子音の音を発音するようになるというわけです。
例)
- Vous aimez~?(あなたは~が好きですか?)
「vous」は本来「ヴー」という感じで最後の「s」の音は発音しません。
が、後ろに母音「a」がつづくことにより、「sa」で「ザ」の音が生まれています。
フランス語発音の決まり2:アンシェヌマン
アンシェヌマン(enchaînement:連続)は、単語の最後の子音と次の単語の母音の音をつなげて読むルールです。
リエゾンと同じように思えますが、アンシェヌマンは子音がもともと発音されるものに適用されます。
つまり、
- 「発音する子音で終わる単語」のあとに「母音で始まる単語」が来た場合、音がつながる
ということです。
もともと発音される音がつながるので、リエゾンよりもわかりやすいのではないかと思います。
例)
- Il est~.(彼は~です)
「il」の「ル」の音と、次の「est」の「エ」のくっついて、「レ」のような発音になっていますね。
ひとつひとつの単語をはっきり読んでいくのではなく、なめらかに次の音とつなげていくのがポイントです。
フランス語発音の決まり3:エリジオン
エリジオン(élision:母音字省略)は、2つの単語で母音が連続するとき、最初の母音を省略してしまおうという決まりです。
最初の単語の最後が母音で終わり、それにつづく単語の最初が母音または無音の「h」である場合に省略がおきます。
省略するときには、アポストロフィ「’」を使います。
例)
「Je→J’」と省略されます。
「Je」+「ai」→「J’ai ~」
- J’ai~.(私は~を持っています)
カタカナで書くと、「ジュ」「エ」ではなくて、「ジェ」になるイメージですね。
以下のような単語で、エリジョンが起こります。
- je→「j’」
- le→「l’」
- la→「l’」
- me→「m’」
- ne→「n’」
- ce→「c’」
- de→「d’」
- que→「qu’」
- te→「t’」
- se→「s’」
- si→「s’」(siのつぎに「il」または「ils」がつづく場合のみエリジオンします)
丸暗記する必要はありません。
こういったエリジオンが出てきたときに、思い出しながら覚えていけばOKです。
まとめ
今回はフランス語の発音について、特徴的な決まりをざっと解説しました。
細かく見ればもっと複雑なルールもありますが、初心者のうちはまずはある程度覚えて、実際の単語やフレーズで徐々に慣れていくのがオススメです!
ベースとなる決まりを覚えたら、ルールと照らし合わせながら、実際にどんどん発音していってみてくださいね^^