フランス語の子音に注意!発音しない音もある?
今回はフランス語の子音について解説します。
英語に慣れていると、パッと見でなかなか読みづらいのがフランス語の子音です。
発音しない音もあるので、注意して見ていきましょう!
フランス語の子音は20文字
フランス語の子音は、母音のアルファベ「a」「e」「i」「o」「u」「y」を除いた20文字のアルファベになります。
▼アルファベについてはこちら
基本的にはローマ字の発音を意識してもらえればOKですが、フランス語独特のルールもあります。
今からフランス語の子音に関するルールを細かくチェックしていきましょう!
フランス語の発音しない子音
まずは発音しない子音から見てみましょう。
発音しない子音のパターンは2つあります。
「h」
「h」は基本的に発音しません。
単語の頭にある場合も、単語の中にある場合も「h」はスルーして読んでください。
-
hier(昨日)
↑「ヒエール」ではない - thé(紅茶)
単語の最後の子音
子音が単語の最後に来ている場合も発音しません。
特に「t」や「s」なんかで終わる単語が多いですが、これらもすべて無視して読んでしまってOKです。
-
croissant(クロワッサン)
↑「クロワッサント」ではない -
français(フランス語)
↑「フランセス」ではない
ただし例外的に、数字のsix(6)、sept(7)、huit(8)、dix(10)は、これらの単語だけで発音するときには最後の「t」や「x」も発音します。
また、このルールから外れる子音として、「c」「r」「f」「l」があります。
これらの子音が単語の最後に来る場合はしっかり発音してください。
- parc(公園)
- bonjour(こんにちは)
英語で「Be careful」(気をつけて)と覚えておきましょう。
なお、母音の「e」に関しても、単語の最後に来る場合は発音しません。
- onze(数字の11)
▼母音についてはこちら
フランス語子音2文字の組み合わせ
つづいて、子音が2文字連続したときの読み方です。
母音でも2文字連続のときに特別な読み方をすることがありますが、子音も同じです。
2文字連続の読み方を覚えることでフランス語独特の発音がだいぶわかってくると思うので、ぜひ慣れていってください!
「gn」
まずは特徴的な子音の「gn」です。
「gn」が来たら、「ニャ」「ニュ」「ニョ」の発音で読んでください。
「ジー」の音は入りません。
- Bourgogne(ブルゴーニュ)
- agneau(子羊)
「ch」
英語やドイツ語などにもある「ch」です。
フランス語の場合、「ch」が来たら、「シャ」「シュ」「ショ」の発音で読んでください。
「カキクケコ」や「チャチュチョ」の音は入りません。
- chat(猫)
- chance(幸運)
「il」 / 「ill」
これもフランス語独特の発音です。
母音のあとに「il」や「ill」が来た場合、「ユ」の発音で読んでください。
「l」の発音「ル」にはなりません。
- famille(家族)
- œil(目)
「qu」
「qu」は、「k」と同じ発音で「ク」の音になります。
はっきり「ク」と日本語読みするのではなく、軽く「クッ」と息を抜くような発音です([k])。
次に来る母音になめらかにつないで、発音していきましょう。
- quatre(数字の4)
「gu」
「gu」は、「g」と同じ発音で「グ」の音になります。
これも「qu」と同じで、はっきり「グ」と母音の「ウ」を言うのではなく、「グァッ」と短く切るイメージです([g])。
次に来る母音となめらかにつなげてください。
- baguette(バゲット)
フランス語の子音で注意する音
最後に、アルファベ1つで、注意すべき子音の音を見ておきましょう。
「r」
フランス語の「r」は、英語よりもにごったような音になります。
のどの奥から息を大きく出し、うがいするような感覚で声を出していきます。
「ラリルレロ」の音というよりは、「ガギグゲゴ」に近い感じですね。
- restaurant(レストラン)
ただし、前後に子音があったり、単語の最後にくる「r」は、少し弱めに発音します。
- citron(レモン)
「l」
「l」は英語と同じように、舌を上の歯の裏がわにくっつけるイメージで発音してください。
舌先をまっすぐ伸ばしながらしっかり上の歯の裏がわにつけます。
そして、舌を離しながら発音していきます。
- hôtel(ホテル)
「v」「b」
「v」も英語と同じような発音です。
上の歯を下の唇に軽くこすりつけて、息を出すような形で発音します。
カタカナにすると「ヴ」のイメージです。
- vin(ワイン)
対して「b」のほうは、日本語のように上下の唇をくっつけた状態から発音します。
カタカナにすると「ブ」のイメージです。
- bois(森、木材)
「f」
「f」は、「v」と口の形は同じで、上の歯を下の唇にこすりつけます。
ただし声は出さず、息だけ吐き出してください。
- fin(終わり)
「c」
「c」は「サシスセソ」の音([s])と「カキクケコ」の音([k])の2パターンあります。
母音の「e」か「i」の前に来るときは[s]の音になり、それ以外は[k]の音になります。
- France(フランス)
- cuisine(料理)
ちなみに、つづり字記号のセディーユ「ç」がついた場合は、必ず[s]の音になります。
- garçon(男の子)
「g」
「g」は「ジャジュジョ」の音([ʒ])と「ガギグゲゴ」の音([g])の2パターンあります。
「c」と同じく、母音の「e」か「i」の前に来るときは[ʒ]の音になり、それ以外は[g]の音になります。
[ʒ]の音は、日本語のようにはっきり「ジャジュジョ」を言うのではなく、口をすぼめる感じで息を息を吐き出しながら発音してみましょう。
- rouge(赤)
- gâteau(ケーキ)
まとめ
今回はフランス語の子音について、おさえておきたいポイントをご紹介しました!
発音しない音や2文字のときの特別な音など、頭に入れておくことでフランス語の単語もだいぶ読みやすくなると思います。
ルールを覚えて、かついろんな単語に触れながら読み方に慣れていってくださいね!